Gitのタグ付け・管理方法完全マニュアル【バージョン管理に便利】

Gitのタグ(tag)の基本から付け方、管理方法、削除や共有の方法までを初心者にもわかりやすく解説。バージョン管理やリリース管理に欠かせないタグの使い方をマスターしましょう。

Gitのタグ(tag)とは?

タグとは、特定のコミットに名前を付けて「目印」をつける機能です。主に、ソフトウェアのリリースバージョンを記録・管理するために使われます。

例:

v1.0.0
,
release-2024.04.01
など


Gitタグの種類

タグの種類説明
軽量タグ(Lightweight Tag)単なるポインタで、メタ情報なし。シンプルなタグ付けに適している
注釈付きタグ(Annotated Tag)作者名や日時、メッセージを含む正式なリリースタグ向け

タグの付け方

軽量タグの付け方

git tag v1.0.0

注釈付きタグの付け方

git tag -a v1.0.0 -m "バージョン1.0.0 リリース"
  • a
    :annotated tag(注釈付き)を作成
  • m
    :タグに付けるメッセージ

過去のコミットにタグを付ける

git tag -a v0.9.0 [コミットID] -m "旧バージョン"

タグの確認・管理方法

タグ一覧の表示

git tag

タグの詳細情報を確認

git show v1.0.0

タグの削除方法

ローカルタグの削除

git tag -d v1.0.0

リモートタグの削除

git push origin :refs/tags/v1.0.0

タグをリモートに共有する方法

タグ単体をプッシュ

git push origin v1.0.0

すべてのタグを一括でプッシュ

git push origin --tags

タグの活用シーン

1. リリースの節目を明確にする

リリースごとにタグを付けることで、どのコミットがどのバージョンに対応するかを明確に管理できます。

2. 特定バージョンへの再チェックアウト

タグを付けたバージョンに戻ることで、バグの再現確認や検証を簡単に行えます。

git checkout v1.0.0

3. 自動化ツールと連携

CI/CDツールやデプロイツールがタグをトリガーとして動作するケースが多く、運用の自動化にも不可欠です。


まとめ:タグを活用してGit運用を効率化

Gitタグを使いこなせば、リリース管理や履歴の追跡が格段にスムーズになります。軽量タグと注釈付きタグの違いを理解し、目的に合わせて適切に使い分けましょう。バージョン管理の質を高めたいなら、タグ運用は必須スキルです。

編集部

編集部